先日、弾丸で韓国に行くことになり、大韓航空のビジネスクラス(プレステージクラス)に搭乗しました。
人生初のビジネスクラスは、美味しい食事と快適な座席でとても満足度が高く、良い経験になりました。
大韓航空とは?
韓国最大の航空会社(フラッグ・キャリア)。
イギリスのスカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World’s 5-Star Airlines)」の認定を得ている。
2000年に発足した航空連合「スカイチーム」の創設メンバーでもある。
wikipediaより
韓国最大の航空会社であり、航空連合スカイチームの創設メンバーでもある大韓航空。
日本の航空会社ではJALがワンワールドアライアンス、ANAがスターアライアンスにそれぞれ所属しており、スカイチームは縁が無し…。
ただ、大韓航空とJALはアライアンスを超えて業務提携をしており、
コードシェア(日本発着便のみ)や、マイルでの特典航空券の引換などが可能なので、JALマイラーからはかなり近しい存在。
今回はJALからJAL便名で予約をしているため、JALのマイルやFOP、Life statusポイントが積算されます。
大韓航空では需要と供給のバランスのせいか、エコノミークラスよりビジネスクラス(プレステージクラス)の方が安価という不思議な現象が起きます。

JALサイトから検索するとこんな感じ。
飛行機好きには有名な話のようですが、エコノミークラスより安くビジネスクラスに乗れるの?!と衝撃を受け、すぐさま発券&有給を取って乗ってきました!
フライト情報
往便
便名: | JL5211 |
経路: | KIX→ICN |
所要時間: | 1時間55分(9:15→11:00) |
機体: | A330-300(エアバス330) |
シート: | ビジネス |
予約クラス: | C |
復便
便名: | JL5212 |
経路: | ICN→KIX |
所要時間: | 1時間50分(15:10→17:00) |
機体: | A330-300(エアバス330) |
シート: | ビジネス |
予約クラス: | C |
チェックイン
- 出発便(関西国際空港→仁川空港)
関西国際空港にある大韓航空のチェックインカウンターへ向かいます。
早めに空港へ来たものの、若干の混雑。

ですが、ビジネスクラス(プレステージクラス)では優先チェックインが使えたので、SKY PRIORITYと書かれた優先レーンへ。

前に人もおらず、スムーズにチェックインできました。
チェックイン時に搭乗券、ラウンジの案内、保安検査のファストレーンチケットを受け取ります。

保安検査は前に20~30人ほど並んでいましたが、ファストレーンで一気に一番前まで進めて時間が短縮できました。
冬場は特に、上着やブーツの着脱もあって時間がかかるので、ファストレーンチケットはすごくありがたいですね。
ラウンジは大韓航空のKALラウンジだけでなくJALのサクララウンジも利用可能とのこと。
ただ、サクララウンジはターミナルの反対側にあるので、時間に気を付けてくださいね、と言われました。
この後、サクララウンジ→KALラウンジとハシゴ(別記事参照)。
搭乗もSKY PRIORITYで優先搭乗できるので、空港についてから飛行機に乗るまでもとってもスムーズでした。
- 帰国便(仁川空港→関西国際空港)
仁川空港の第2ターミナルからスタート。
仁川空港はものすごく混雑していて出国手続きに数時間かかる…という情報を得ておびえていましたが、第2ターミナルだからなのかガラガラ。
大韓航空のチェックインカウンターもほとんど待たずにいけそうでしたが、
せっかくなのでSKY PRIORITY用の専用チェックインカウンターへ。

ターミナルの一番端にあるのでやや不便ですが、周りは壁に囲まれており、見るからに特別な感じ。

中は通常のチェックインカウンターと変わりませんが、乗客の数に対するカウンターの数が全然違いますね。

こちらでも搭乗券とラウンジの案内を受け取りました。
保安検査の優先チケットはないようです。
この日はそこまで混雑していなかったので(伊丹空港早朝の保安検査くらいの混雑具合?)、20分ほどで完了。
KALラウンジは2つあるようで、受付の際に、(おそらく)こっちで大丈夫?もう一個は入れないよ?と言われたので、もしお目当てのラウンジがあればそちらに向かいましょう。
私はより搭乗口に近い249ゲート付近のKALラウンジを使用しましたが、そちらの方が保安検査の出口に近く、人が集まっているようでした。
もしかすると253ゲート側のラウンジの方がすいていて、良かったかもしれません。
座席
大韓航空のプレステージクラスは同じ機体でも便によって座席が異なります。
KIX⇔ICNで使用されるA330のプレステージクラスの座席は、プレステージスリーパーもしくはプレステージスイートのどちらか。
往便のJL5211の座席はプレステージスリーパータイプ。
大韓航空のカラーである淡いブルーを基調としたシートで、配置は2-3-2です。

白と淡いブルーで機内は明るく、清潔感があります。
今回予約した席は前が壁になっている、所謂バルク席。

この通り、足元にはかなり余裕あり(フルフラットになるので当たり前かもしれませんが)。
背もたれを倒しても後ろの人の邪魔にならない形なので前後を気にする必要はありません。

短距離線ですが、座席はフルフラットになります。

背もたれやフットレストは手元のリモコンで好きな角度に調整できて◎
アメニティはクッション、ブランケット、使い捨てスリッパ、ヘッドホン。

短距離線なので所謂アメニティセットは付きませんが、短時間機内で過ごすには十分でしょう。
ビジネスクラスの大きな座席は快適ではあるのですが、背が低いと膝から背もたれまでの距離が遠すぎてうまくもたれられられず、リクライニングを調節しても不自然な姿勢になって困っていたのですが、
クッションを背中に挟むことでうまく幅を調節することができ、楽に座ることができました。
私のように小柄な女性やお子さんには非常に嬉しいアメニティだと思います。
弾力がなく柔らかいクッションなので体の隙間を埋めるのにちょうど良し。

イヤホンではなくヘッドホンなところは、さすがビジネスクラス。
使用しなかったので使い心地は分かりませんが、ちゃんとした造りで使い心地もよさそうでした。
この便はプレステージクラスの乗客が私を含めて3人しかおらず広々と使えましたが、
個室間はほとんどないので、隣に人がいると少し気になるかもしれません。
もちろん十分広いので、隣の人と肘がぶつかる…みたいなことはありませんのでご安心ください。
続いて復便の座席。
嬉しいことに、行きとは違ってプレステージスイートタイプでした。
こちらはダークトーンのシックなデザインで配置は2-2-2。
往便と違い満席だったため(そして優先搭乗に間に合わず最終グループと一緒に搭乗したため)全体の写真は撮れず。
私は真ん中2席の座席でした。

写真の通り隣の席とはがっつり顔を合わせる形になるので、隣が家族や友人であれば快適に過ごせると思います。
間のパーテーションを出せばシャットダウンできますが、私も(おそらく)隣の席の人も上げ方が分からず、そのままに…。
パーテーションなしだと隣の人の顔がかなり近くに感じられるので、中~長距離線で乗る時はパーテーションを活用した方がよさそう。

隣のモニターもがっつり見れるので、お互い相手が何を見ているのかが嫌でも分かります。
テーブルは壁部分に収納されているのですが出し方が分からず、隣の人が使っているのを見て真似しました。隣が見えて良かった。
機内食
搭乗してすぐ、ウェルカムドリンクとしてオレンジジュースorグアバジュースor水がいただけます。

往便では水を

復便ではオレンジジュースをいただきました。
勝手が分からずずっと持っていたんですが、離陸前にグラスは回収されるのですぐに飲みましょう。
スナックはスパイス付のプレッツェルで、見た目ほどスパイシーではなく子供でも食べられそうなお味。美味しかったです。
往便のメニュー(ブランチ)はこちら。

サラダ、メイン、フルーツ、パンのスタンダートな機内食。
メインは
・牛肉とじゃがいもの煮物 ご飯と野菜を添えて
・サーモンと海老野ソテーをアメリカンソースで仕上げました
マスタード風味のマッシュポテトと野菜を添えて
の2種類から選択できます。
私はサーモンと海老野ソテーをチョイス。
機内食は搭乗してすぐに客室乗務員の方が聞きに来てくれました。

お料理はこちら。
色どりも良く、見た目も美味しそう。

花の形をしたバターと、塩コショウの瓶が可愛い。

パンは温かいものをサーブしてもらえました。
シンプルなテーブルロールとブドウパンの2種類あったので、シンプルな方をチョイス。
お料理はどちらかというと味付けが濃いめでしたが、
ドレッシングやソースは自分でかける形なので、調節可能。
個人的に一番おいしかったのはマスタード風味のマッシュポテト!
普通のマッシュポテトよりも少し大人の味でとても美味しかったです。

サラダを食べ終えたタイミングで、空のお皿はフルーツとトレード。
日本のものより甘さ控えめで大味な感じ。これはこれで美味しいのでアリです。

お茶をお願いしたところ、お湯の入ったカップとこちらのティーバックをいただきました。
SSANGGYE(サンゲ/쌍계)という韓国のブランド茶のようで、とっても美味しかったです!
次回韓国に行くことがあればここのお茶を買いたい…!
続いて復便の機内食のメニュー(軽いお食事)はこちら。

メインは
・韓国風牛肉の「プルコギ」にご飯と野菜を添えて
・新鮮なシーフードをトマトソースで仕上げました
パスタと野菜を添えて
の2種類から選択。
お肉が苦手なので、今回もシーフードをチョイスしました。
届いたお料理がこちら

パンは丸パンとミニバケットの2種類。
バケットが食べたいなぁと思いつつ、ラウンジご飯でお腹がいっぱいだったので軽そうな丸パンにしました。
メイン以外は同じかと思いきや、サラダに乗っているチーズの種類が変わっていたり、
バターの形状が変わっていたりと微妙に変化があって面白い。
パスタはとても美味しかったのですが、トッピングのシーフードの下に(おそらく)モツァレラチーズががっつり敷き詰められていて、一枚の巨大なチーズと化していたので、とても食べにくかったです。

フルーツのラインナップも往便から変わっていますね。
マスカットとパインは甘くておいしかったですが、スイカは水っぽいだけで甘みがほとんどなく残念…。
サービスについて
日本便だからなのか、大韓航空の客室乗務員の方はみなさん片言の日本語が話せました。
そのため簡単なやり取りは全て日本語でできたので、とっても楽。
往便と復便とで対応の丁寧さが全く異なりましたが、乗客の数が全く違うので仕方がない部分もあるかなと。
復便に関しては席にブランケットがなかったので欲しかったのですが、離陸してしまうとみなさん忙しくされていて声がかけられなかったので、何か必要なものがある時は離陸前に声をかけるようにしましょう。
また、どちらの便でも手荷物は安全のため上の棚に置くように言われました。
いつも飛行機に乗る時はハンドバッグを足元に置いて過ごしていましたが、半強制的に棚に乗せられるので、離陸後にあれがとりたい…と思ってもなかなか難しいです。
ポーチくらいのサイズであれば許してもらえそうだったので、手元に荷物を置きたい人は小さくまとめておくことをおすすめします。
棚もかなり高い位置にあり、私の身長(靴込みで155cmくらい)では荷物がどこにあるのかも見えませんでした。
JALのエコ席のように足をかける場所もないので、結局近くにいた他の乗客の方にとっていただきました。
普段、荷物は手元や足元に置いている方や身長が低い方は、棚に預けることになると念頭に置いておいた方が良いかもしれません。
感想
人生初のビジネスクラス、どんなサービスが受けられるかな?とドキドキでしたが、とても楽しく機内で過ごすことができました。
2時間程度のフライトなのでビジネスクラスの恩恵を最大限受けることはできませんし、
エコノミーより安いと言っても、韓国であればLCCで往復2万円くらいで行けることを思うとかなり高価な航空券ではあります。
ただ、短距離ながらも美味しい料理と快適な機内で過ごした時間はとても貴重でした!
また、エアラインの上級会員でなくても航空会社のラウンジが使えるので、搭乗前の時間も含めればかなり楽しめると思います(関西国際空港ではサクララウンジとKALラウンジ、仁川空港ではKALラウンジを利用しました)。
ヨーロッパに行く際にもかなり便利と噂の大韓航空、機会があればまた利用したいと思います。